株式市場について
株式市場は定期的に混乱する。パニックが株価を動かす。だから、「株価というのは行き過ぎる」。
株価を付けるのは株主のせいぜい1割。個別銘柄ならば1%以下。市場参加者の中の本当にわずかな人たちが株価に影響を及ぼす。その中には、オーバーリアクションする人が絶対いる。そういった人が、高いにしても安いにしても、行き過ぎた株価を付ける。
日経平均は毎年20%~30%上下するが、実経済がそんなに振れる訳がない。過去のどの経済危機も3年後に株価は復活している。
市場の上げ過ぎ・下げ過ぎを感知して投資決定するのがコツ。判断基準の一つが桁(インパクト)。例えば、「イランが原油の輸出開始」というニュースがあっても、実際は総需要の1%未満の話。桁が違う。水着メーカーの新素材で新記録が複数出たら株価が2倍になったが、それで売上が倍になるわけではなかった(桁が違った)ので、結局株価は元に戻った、など。
タスク管理の基本
仕事のやり方(タスク管理)で、基本的なことが疎かになってる人があまりに多いので、ちょっと説教臭いけどメモっときます。
● 即座に対処・クローズ出来るタスクはその場で片付ける。溜めるとその分、タスク管理の工数が増えるし、精神衛生上良くない。(メールの即レスが良い例)
● 即座に対処・クローズ出来ないタスクは必ず何か外部記憶に残す。ToDoリストでもメールを未読にするでも予定表でも。外部記憶に残すことで、記憶から消し去り、脳のリソースを「考える」ことに集中出来る
●自分だけでなく相手がするタスクも管理する。依頼してそのまま放置して遅延した場合、放置した方にも責任がある。督促されない借金は返済義務がないのと同じ。
●未完了タスクは(相手側も含めて)定期的にチェック・トレースする
●やる必要のない、もしくは自分よりも他者がやった方が良いタスクを引き受けない
●タスクの優先度
①重要度が高く納期が迫っているもの
②短時間で完了出来るもの
③後続タスクがあるもの
④重要度の高いもの
ここでミソなのは、①のケースを除いて②を優先すること。
陥りがちなのは②よりも他を優先させて、未完了タスクが溜まってしまう状況。
この優先度でもタスクが溢れる様ならキャパオーバーなので、オーバーする前に他人に振るかタスクを削る。
… この超基本を抑えるだけで、仕事の効率が上がる人がとっても多いと思います。
意識改革で変えるべきなのは環境
意識・考え方は環境の影響が大きい。なので意識を変えたければ、変えるのは人ではなく環境。頭ではなく足。
ノウハウの本を読み、著名人の講演を聞き、社内研修を重ねるような「意識改革」は精神で精神を変える努力で、努力した気分になるが、効果は薄い。それで持続・変えられるなら多分ずっと前に変えられる。(全く新しい考えに接した場合は別だけど)
気分が優れないなら、出かけてみる。
やる気がないなら会社を変えてみる。
テレビを見る時間を減らしたければ、テレビを捨てるorコンセントを抜く。
人生がうまく行かないならば住む地域を変えてみる。
本当に自分を変えてみたいならば頭ではなく、足を使うべき。
チャレンジの判断基準
チャレンジを促す言葉は多い。
ただ、世に残るのはチャレンジの結果成功した者の言葉であって、失敗者の言葉が残ることは稀だ。
また、チャレンジを抑える言葉はぶっちゃけ面白くないしなかなか魅力も感じない。
その意味で、チャレンジを促す風潮は少しバイアスがかかっていると見るのが正しいだろう。
とは言え、チャレンジが無ければ小さな成功すら無い。では、チャレンジすべきか否かをどう判断すべきか?
損得で考えるなら以下の結果が+になるならチャレンジすべきとなる。
今回チャレンジして成功した時の損得×成功確率+今回のチャレンジして失敗した時の損得×(1-成功確率)−今回チャレンジしなかった時の損得
※得は+、損は−で計算。機会損失を含む。
ここでポイントになるのは、どの位の損失まで許容出来るのかと、どの位の対象期間を想定するか、あとは機会損失を忘れないようにすることだ。
まず、人がとやかく言うことでは無いが、やはり取り返しのつかないような損失が発生する様なチャレンジは避けたい。これは流石に冷静に考えれば分かるはず。
一方で忘れがちなのは、長期的な視野に立った時の、チャレンジしないことによる損得(リスク)、特に機会損失の部分。
世の中のチャレンジを促す言葉の大部分は、このポイントを計算に入れるのを忘れるな、ということに集約されると思う。
後は、それぞれの損得の大きさと、成功確率をどう読むか、に依存する。
チャレンジする/しない、に答えはないが、損得の大きさと成功確率を「これ以上考えるのは無理」というくらい考えさえすれば、どんな結果になっても後悔はせずに済むと思う。
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