K’s blog

日系SIer → 外資戦略コンサル → 日系電機メーカー → ロボットメーカー、というちょっと転職回数多めの筆者が、雑学・ビジネス・政治経済・趣味のマンガについて語るブログです。

137億年の物語③

子供が中学生か高校生になったら読ませたいと思ったおすすめ本
137億年の物語
の紹介の続き。古代史その2です。

中国の繁栄の原動力は米と絹と鉄。中国文明は唯一現存する古代文明
米は単位面積あたりの栄養価が最も高い作物。更に水田の水が害虫を食べてくれるカエルを呼んだり、他の雑草を防いだり、水を張るたび土壌を蘇らせる。中国・インドなどアジアの人口が最大なのもそのため。
紀元前2500年頃、中国で発明された絹は3000年間も中国に富をもたらした。その製法は極秘で、西洋に持ち込まれた(盗まれた)のは西暦550年頃。しかもそれを得たビザンツ帝国も門外不出にして、西洋に広く伝わったのは1200年頃。
紀元前500年頃、溶鉱炉を発明。鉄の農具によって荒地を耕せるようになり、農業も飛躍的に進歩。西洋の鋳造技術が追いつくのはその1500年後。

仏教が普及したのはインドのアショーカ王が広めたから。

栄養価が高く、保存可能で痩せた土地でも育てられるオリーブのおかげでギリシアは余裕が出来、更に生活必需品を全てオリーブの交易で得るため文化の交流が盛んに。その結果、科学や民主主義が発展した。

ギリシア文化をアレクサンドロスが大遠征で東西世界に広め、ローマに受け継がれた。旧約聖書ギリシア語(当時の共通語)に翻訳されたのもこの時。ここで翻訳されなければ世界に広まることはなかった。

 

次はローマについて。