K’s blog

日系SIer → 外資戦略コンサル → 日系電機メーカー → ロボットメーカー、というちょっと転職回数多めの筆者が、雑学・ビジネス・政治経済・趣味のマンガについて語るブログです。

チャレンジの判断基準

チャレンジを促す言葉は多い。

ただ、世に残るのはチャレンジの結果成功した者の言葉であって、失敗者の言葉が残ることは稀だ。

また、チャレンジを抑える言葉はぶっちゃけ面白くないしなかなか魅力も感じない。

その意味で、チャレンジを促す風潮は少しバイアスがかかっていると見るのが正しいだろう。

 

とは言え、チャレンジが無ければ小さな成功すら無い。では、チャレンジすべきか否かをどう判断すべきか?

 

損得で考えるなら以下の結果が+になるならチャレンジすべきとなる。

 

今回チャレンジして成功した時の損得×成功確率+今回のチャレンジして失敗した時の損得×(1-成功確率)−今回チャレンジしなかった時の損得

※得は+、損は−で計算。機会損失を含む。

 

ここでポイントになるのは、どの位の損失まで許容出来るのかと、どの位の対象期間を想定するか、あとは機会損失を忘れないようにすることだ。

 

まず、人がとやかく言うことでは無いが、やはり取り返しのつかないような損失が発生する様なチャレンジは避けたい。これは流石に冷静に考えれば分かるはず。

 

一方で忘れがちなのは、長期的な視野に立った時の、チャレンジしないことによる損得(リスク)、特に機会損失の部分。

世の中のチャレンジを促す言葉の大部分は、このポイントを計算に入れるのを忘れるな、ということに集約されると思う。

 

後は、それぞれの損得の大きさと、成功確率をどう読むか、に依存する。

 

チャレンジする/しない、に答えはないが、損得の大きさと成功確率を「これ以上考えるのは無理」というくらい考えさえすれば、どんな結果になっても後悔はせずに済むと思う。