K’s blog

日系SIer → 外資戦略コンサル → 日系電機メーカー → ロボットメーカー、というちょっと転職回数多めの筆者が、雑学・ビジネス・政治経済・趣味のマンガについて語るブログです。

お金と幸せの関係

「お金が全て」「お金だけが全てじゃない」って言葉があるけど、これはどっちも正しいと思う。


お金は、複数の人にとって価値あるものを交換する時に使う媒介ツール兼尺度。

だから、お金は最も汎用性&共通的な価値あるものと言える。(正確に言えば価値のあるものと交換できる交換券)


ただ、当然ながら万能ではない。

例えば、人並な生活ができてて、まだまだ残りの人生が十分長い人は、両眼を潰したら1億円あげる、と言われても、Yesと答える人はまずいない。


一方、マズローの第二段階まで(生理的欲求と安全欲求)までなら、大概お金で解決出来る。

逆に、今の社会でお金がないと、自立してこれらを満たすのはかなり難しい。


だから、自立するためのお金は必須。


後は、マズローの3~5段階の実現手段or評価尺度としてお金を考えた時に、人によって(かなりの割合で)歪みが出ちゃうんだと思う。


理想的なのは、お金を稼ぐ=なんらかの社会貢献の成果≒社会的評価&自己満足 → そして、稼いだお金で更に社会貢献、のサイクルなんだろう。

それだけ考えたら必要以上のお金もあるに越したことない。

ただ、それが勢い余って、手段である筈のお金の重要度が必要以上に上がっちゃいがち。これ以上、汎用性が高いものはないからね。


ここで金持ちの不幸の元になるのが「不公平感」だと思う。人間にとって「不公平」って凄く不快な感情なんだけど、金持ちは周囲の人の不公平感を刺激し易いから軋轢とか問題とか起こりやすい。お金に困っていない金持ちの遺産相続問題の原因がこれだと思う。

だから金持ちでも幸せになりにくいんじゃないかな。


ちなみに公平感は猿でも重んじる程原始的な感情。

一匹にただバナナ半分あげると単純に喜ぶ。でも、一匹にバナナ一本あげて、別の猿に二本あげるのを見せると、一本しかもらえなかった猿は不満を示すor怒る。多分、共同体を維持するのに必要なものなんだろう。


とゆー訳で、遊んで暮らすだけの金持ちになれたらラッキーだけど、流石に難度が高いし、負け惜しみっぽいけど金持ちも幸せになるのはなかなか難しそうだから、不満のない生活を送るだけの収入を得るだけで良しとしようかなと思う今日この頃。