K’s blog

日系SIer → 外資戦略コンサル → 日系電機メーカー → ロボットメーカー、というちょっと転職回数多めの筆者が、雑学・ビジネス・政治経済・趣味のマンガについて語るブログです。

遺伝率

心身機能の遺伝率(遺伝の影響を受ける割合)は次のようになってるらしい。


記憶力(0.32)

知覚速度(0.46)

推理力(0.48)

体重(0.80)

知能(0.80)

身長(0.86)


思った以上に高いと感じた人は多いかも知れないが、経験と照らし合わせると納得感のある数値だと思う。


これを考えると、結婚相手に3高(身長・学歴・収入)を求める行動は、自己遺伝子の継続・保存を目的とすると、理に適っていると言えるだろう。


身長は遺伝子によってほぼ決まり、次の交配相手を見つけやすくなる特徴。

学歴はほぼ知能の発露。

収入はある程度例外もあるが、今の世の中では高確率で知能の結果。


もし、身長と収入だけで交配相手を選んだ場合、子供の知能が低くなる可能性があり、高収入を再現できる確率がかなり落ちる。(収入は運の要素が大きい)


そこを押さえるあたり、なかなかにしたたかさを感じる。身もふたもない話だけどね。

 

 

 

 

学校教育と学歴についての考察

学校教育の目的は、個人の能力と、集団内における社会性の育成と言える。

社会性の方はちょっと置いといて、ここでは個人能力の方について言及する。

 

育成すべき能力はその使用目的によって異なるものの、小・中・高においてはどの仕事でも共通的な部分が多い。

 

その点、今の日本の教育は目的が曖昧かつ惰性に依っているため、非常に非効率・無為と思われる部分が大きいと思う。

 

例を挙げると、日本史のマニアックな年号・細かな事象の記憶を問うところや、古文。教養というには余りにマニアック過ぎるでしょ。受験終わったら誰も覚えてないし、一生使うこともない。

 

そんな事より、日本語の読解能力、基礎的な算数(確率とか)・計算能力、ロジカルシンキング、お金の使い方・資産運用、世の中の職業の種類と特徴、近代の世界史と世界各国の一般的な知識、英語のリスニングと多読、などどの職業になろうとも必要なスキル・教養があるはず。

 

文部科学省は本当に何をやってるんだか。

 

で、学歴は何かと言うと、まぁ人材フィルタリングツールだよね。

学歴が全てとは絶対思わないが、仕事の遂行能力との相関性が高く、また大多数の人が本気で取り組んでいることから、これ以上に汎用的かつ有用なものは今の日本では無いと思う。


受験は一種のスポーツだと考えると、フィルタリング機能としては結構役に立ってるけど、その評価項目である科目がさっき述べたように余りに有用性の低いものを多く含むので、ものすごい人的資源の損失になってる。

あー勿体ない。。。

 

残り日数を円換算

平均寿命(男性81才・女性87才)から人生の残り日数を数えてみる。

もしくはリタイヤタイミング年金取得開始の65才とか。


で、更にそれを1日=1円で円に換算してみる。

そうすると、1日の重さor軽さが実感できるよ。


お金の計算は普段から一番やってることだから、凄くリアリティを感じられる。


おススメです。

【書評】王国の子 びっけ 全9巻


超オススメ。

とある王国の王位継承順位第3位の姫とその影武者の物語。リアリティのある政治と人間模様が描写されており、絵柄に似合わずとても深い。

ストーリー展開、終わり方いずれもよく練られており、傑作と言える。

金になるイノベーションとは

マイクロプロセサもトランジスタも基礎研究の応用ではなく、ニーズへの対応から生まれた。イノベーションは技術革新ではなく、異なる価値体系の間を媒介すること。

国の共同研究は、研究のみ注力しているが、足りないのはビジネスモデルやマーケティングの媒介する部分。

任天堂が標榜する、「枯れた技術の水平展開」もこれと似てる。

株式市場について

株式市場は定期的に混乱する。パニックが株価を動かす。だから、「株価というのは行き過ぎる」。

株価を付けるのは株主のせいぜい1割。個別銘柄ならば1%以下。市場参加者の中の本当にわずかな人たちが株価に影響を及ぼす。その中には、オーバーリアクションする人が絶対いる。そういった人が、高いにしても安いにしても、行き過ぎた株価を付ける。

日経平均は毎年20%~30%上下するが、実経済がそんなに振れる訳がない。過去のどの経済危機も3年後に株価は復活している。

市場の上げ過ぎ・下げ過ぎを感知して投資決定するのがコツ。判断基準の一つが桁(インパクト)。例えば、「イランが原油の輸出開始」というニュースがあっても、実際は総需要の1%未満の話。桁が違う。水着メーカーの新素材で新記録が複数出たら株価が2倍になったが、それで売上が倍になるわけではなかった(桁が違った)ので、結局株価は元に戻った、など。