K’s blog

日系SIer → 外資戦略コンサル → 日系電機メーカー → ロボットメーカー、というちょっと転職回数多めの筆者が、雑学・ビジネス・政治経済・趣味のマンガについて語るブログです。

ミルグラム実験より。倫理感はブレーキにならない

人は組織の中で役割を与えられると、人道に反することでも行ってしまうことを実証した、恐らく最も有名な社会心理学の実験。(30歳以上のビジネスマンでこれを知らなかったら情報インプットが足りないと思った方が良いレベル)


詳しくはこちら。

https://ja.m.wikipedia.org/wiki/ミルグラム実験


これ、はるか昔、村や部族社会の時代から、個人の考えより、所属コミュニティの指示を優先する方が、より生き残るor地位を守って子孫を残せるから、その性質・判断が優位になるのは当然かなと思う。生物的な遺伝なのか、文化・行動モデルとしての社会的な遺伝なのかは分かんないけど。


だから、いつまで経っても企業の不祥事が無くならないのも、しゃーない。自浄作用が働くことは期待出来ないので、この部分は性悪説に基づいて透明性の確保と責任追及をするしかないんだよね。


責任追及は社会的制裁の面ですでにある程度確立されているから、改善するなら透明性の部分じゃないかな。申請とか諸々を紙ではなく電子化して、そのエビデンスまで辿れるようにして、可能な範囲で公開して、異常値や怪しいところをAIで自動検知して、人がチェック。


限界はあるけど、まだまだ改善余地はまだまだある。

監視社会っぽくなっちゃうけど、しゃーない。お天道様が見てる、神様が見てて悪事を働いたら地獄行き、っていう信仰と同じだよね。

【マンガ書評】海街diary 1〜9巻(完結)傑作!

鎌倉に住む3人姉妹と腹違いの妹を取り巻く人間模様を描いた、とても上質な、大人向けのリアリティとユーモアに溢れる、ハートフルストーリー。 大人になると分かる、色々と思い通りに行かないこと、それでも日々の暮らしの中にある幸せ、そんなことを思い出させてくれる。 マンガを数千冊読んで来たが、これは最高傑作の一つだと思う。 僕も鎌倉在住だけど、ほぼ全ての場面描写が現実にある場所なので、そこもなかなか面白い。

【マンガ書評】彼方のアストラ 全5巻

 

十五少年漂流記っぽいシチュエーションのSFアドベンチャーミステリー。

画風が若干古い感じだが、ストーリーが秀逸。伏線を余すことなく見事に回収。素晴らしい。

あちこちに散りばめられたギャグもセンスが良い。

少年ジャンプの作品は何かと冗長になりがちだが、これは全く無駄がなく綺麗に収まっており、名作と言えよう。

ヨーロッパ文明進歩の理由(銃・病原菌・鉄 より)

ヨーロッパで文明が最も進んだ理由は地形。


緯度が同じ場所は、動植物の育成条件・生態系・風土病などが似ているが、緯度が違うと大きく変わる。

このため、文明は東西に伝わりやすく南北に伝わりにくい。

他の大陸に比べてユーラシア大陸は東西に長いので、農業や文字などの文明が広がった。

さらにユーラシア大陸の中でも、ヨーロッパは地形が入り組んでいて国が分散するため、競争が続いた。これに対して中国は地形がシンプルなので早くに統一され、競争しなくなったので停滞した。

 

うーん、なるほど。結構感動しました。

啐啄同時:そったくどうじ

鳥が孵化する時、雛鳥が殻の中で鳴いた時、親鳥が卵の殻をつつくこと。

ここから、受け手の準備が整った時に物事は教えるべき、という教育におけるタイミングの重要性を示唆している四字熟語。

うーん、含蓄のある言葉ですね。